大学附属校という選択〜その3〜
7月8日(日)
私が附属高校に魅力を感じた最大の理由は、「大学受験がないこと」でした。
長男が大学受験の2020年度は、大学入試制度が変わります。
また、中高一貫校生の存在は、恐怖に近いものがありました。
私は、自分が公立高校2年生のとき、
国立大コースにいたにもかかわらず、受験に立ち向かう自信や勇気がなくなってしまい、私大の指定校推薦を選ぶことを決めました。
ですから、尚更、大学受験への不安が大きかったのです。
しかし今となっては、
長男の大学受験に対して、親である私がこれほどまでに不安に思う必要はなかった、、私は随分と余計な言動をとってしまった、と反省しています。。
受験も進路も、本人のものなのですから。。
ワセアカに入塾し、附属高校の存在を知り、長男本人が「大学受験はしたくない」と言って
附属をて志望したのは確かです。
しかし、それを誘導するような言動を私がとってきたことも、確かです。
「大学受験はとても大変だと思う」
「全国規模で、浪人生もいる。」
「中高一貫校にかなわないのでは」
などと。
だから、先手を打ってしまいたい。
しかも、次男の中学受験で疲れていた私は、自分が楽になりたくて、「長男はここで決めたい」とも思っていました。
これらを総合すると、私はとても愚かな母親です。
我が子の困難を乗り越える力を信じていなかったのですから。
浪人して国立大理系に進んだ夫は、私とは全く逆でした。
「大学受験は経験した方がいい」
「高校受験は失敗してもいいんだ」と。
私がこの言葉の意味がわかるようになったのは、長男の受験が迫った1月頃でした。
これは思いもよらなかったことなのですが、
長男は受験の直前になって、
「ダメだったら、大学受験でがんばる。今度こそ、早めに準備する」と、強い意思をもってハッキリと言ったのです。
残念だった場合の衝撃を避けるための防御線を張っていたのかもしれません。
しかし、その時私は、長男が以前とは違って、大学受験に対してとても前向きな気持ちでいることがわかりました。
そして私も
「長男が大学受験することになっても、一緒に乗り越えよう、支えよう」と覚悟と勇気が出ました。
私立高校受験がほぼ終了し、残るは都立高校受験のみになった2月後半。
大学受験を恐れずに、果敢に都立上位校を狙う生徒さんの様子を見て、そして彼らの立派な合格の知らせを聞いて、一瞬複雑な気持ちになりました。。
「これでよかったのだろうか」と。
全く、私は、欲張りで無い物ねだりです。
この思いは、長男にも大学受験派の夫にも、とても言えませんでした。
中高一貫校に通う次男は大学受験をする予定です。
大学受験はやはり恐いですが、以前ほどではありません。
反省をいかして、私が変に不安をあおったり、先回りすることはやめようと思っています。
前向きに、前向きに、なるべくそっと見守りたい。
「大丈夫だよ」といってあげたい。
我が子の失敗を恐れない。
我が子の涙を恐れない。
最近やっと、そんな気持ちで子供たちを見ています。
私は親としての成長が遅い方でしょう。
それぞれの受験があります。
みなさまを陰ながら応援しています。。